♫ 【聴きどころ・見どころ】末広貴美子メゾソプラノリサイタルVol.2について
今回は、4月8日(金)の末広貴美子リサイタルVol.2の鑑賞ポイントについて、末広貴美子に聴きどころ・見どころをレポートしてもらいました。ご鑑賞のポイントとしてチェックして頂けましたら幸いです。
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皆様、こんにちは。メゾソプラノの末広貴美子です。今回のリサイタルVol.2のタイトルはイタリア語で”Cos'è questo amore?” 訳すと「この愛っていうのは何だろうね?」になります。この言葉は ロッシーニのオペラ「セビリアの理髪師」に登場するバルトロ家の女中ベルタが自身のアリアの中で、主人達のいざこざを迷惑に思いながらも「この恋とか愛とかって言うのは何だろうね?みんなをこんな風におかしくしてしまうのは。。。恋はどこにでもある病気だね。狂乱させたり、ちくちく刺したり、くすぐったり、苦しめたり。」と恋愛の本質に問いかけるもの。ベルタも恋をしたいんですよね。(設定では初老の女性で、このまま愛されずに死んでしまうのかしら?と嘆いています)
「苦しい片思い」「失恋による傷心」「恋人への応援」「甘酸っぱい初恋」「故郷への愛」「国を背負った偽りの愛」など、様々な「愛のカタチ」を散りばめたプログラムにしています。
<聴きどころ・見どころ>
・日本歌曲以外の曲の対訳をプログラムに挟ませて頂きますが、全ての曲で歌詞のニュアンスが判るような動き、表情を出しながら歌います。
・Vol.1でもご好評をいただきました、曲の雰囲気に合わせた衣装・小物をチェンジしていきます。昨年はチェンジに手間取りましたが、今年は上手にお待たせせずにできるでしょうか?
・ロッシーニ「ヴェネツィアの競艇」の歌曲3曲は、オペラのように恋人のゴンドラの漕ぎ手を応援する心情を表現します。恋人との関係性やドキドキ間、喜びが表現できるでしょうか。
・ロッシーニ「セビリアの理髪師」のロジーナのアリア「今の歌声は」とベルタのアリア「年寄りは奥さんを探し」の2曲を歌います。1月にも末広は同じ豊洲シビックセンターホールでベルタを演じたばかり。2つの役を一人で表現します。演技にもご注目ください。
・日本歌曲「初恋」「浜辺の歌」「さくら横ちょう」
日本語の美しい響きがはっきり聞き取っていただけるように歌えるでしょうか。また、それぞれの曲解釈が伝わるでしょうか。特に「浜辺の歌」の歌詞の中に恋を連想させるとすれば、2番の「昔の人をしのばるる」ですが。この歌は作曲者、成田為三が思い人に短いラブレターとともに楽譜を送ったという、まさに”恋の歌”です。優しい思いが歌に込められるでしょうか。
・トマ「ミニヨン」から「君よ知るや南の国」、サン・サーンス「サムソンとデリラ」からデリラの3曲のアリア。メゾソプラノのフランスオペラアリアの有名曲です。フランス語の発音も難しいですが、演技をしながらの歌唱で観客の皆様をオペラの一場面を観ているような感覚を持って頂けるように誘えるか、チャレンジしたいと思います。
頑張って歌います! 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
Mezzo Soprano 末広貴美子
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